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シロアリ駆除用薬剤の詳細!自分でやるなら絶対に抑えておきましょう

シロアリ駆除用薬剤

シロアリ駆除には昔から薬剤が使われて来ました。
特に昔は薬剤の成分に対する規制もなく、そのため人体や環境にも多大な影響を与えて来ました。

シロアリ駆除剤の歩み

シロアリ駆除には今も昔も薬剤が主流です。
今でこそ法律で薬剤の取り扱いや、成分の規制など厳しくなっていますが昔はそう言った規制も法律もありませんでした。
人体や環境にどう言った影響があるのかすら、わかっていなかった時代があったのです。

例えば中国では歴史上長らくヒ素が使われていました。
今では絶対にあり得ない話ですが事実なのです。
ここ日本においても健康被害を出した駆除剤がありました。
1950年代は有機塩素系の「クロデン」が主流で使われていました。
これは成分が分解されにくく、効果が半永久的なためシロアリ駆除剤として用いられていました。
ただ臭いがきつく、施工中は家から出て行ってもらうこともあったようです。

有機塩素系の薬剤は分解されにくいため土壌汚染の原因となり1986年ようやく「第1種特定化学物質」に指定され輸入・製造・販売が出来なくなりました。
他には「エンドリン」「ヘプタクロル」「デルドリン」などもそうです。

有機塩素系から有機リン系へ

クロルデンなどが禁止されて次に変わったのが「ホキシム」「クロルピリホス」などの有機リン系薬剤です。

有機リン系作剤は有機塩素系と違い、殺虫力は高くしかも土壌で分解しやすい成分なので幅広く使用されました。
しかし、有機リン系薬剤も大変な問題がある薬剤でした。
1990年代後半から叫ばれだした、「シックハウス症候群」でした。

「シックハウス症候群」はホルムアルデヒドなどの有機溶剤が原因で倦怠感、目眩、頭痛、喉の痛みや、湿疹などを起こします。
建設に使う接着剤や塗料が原因と考えられています。

しかし、シロアリなどからの食害を守る防腐剤などから発生する揮発性有機化合物にも原因があるとされました。

厚生労働省は特に人体に影響を及ぼす13種類の有機化合物がシックハウス症候群の原因物質だと規定し、濃度指針値を示しました。

当時はシロアリ駆除剤の7~8割程度には含まれていたもので、事実上使用禁止になりました。

特に影響を受けやすいものには、妊娠中の方を通して胎児への影響、犬や猫など床に近くにいるペット、子供への影響も問題視されています。

現在使われているシロアリ駆除剤

「ネオニコチノイド系薬剤」

効果が比較的長く、薬剤量も少ないので現在最も普及している薬剤です。

タバコに含まれるニコチンの殺虫成分を元に合成されたもので、昆虫に対して殺虫効果を発揮します。

またネオニコチノイド系薬剤は飽和蒸気圧が低く、揮発がほとんどないので室内及び人体には影響はないと考えられています。

「合成ピレスロイド系薬剤」

除虫菊から抽出されるピレトリンを化学合成したものです。
即効性があり、体温の低い昆虫に効果を発し、痙攣や麻痺を起こして蟻を殺します。
人体、動物には影響が少ないと考えられています。
しかし、魚毒性が高く、目や気管に入るとピリピリ痛みを感じることがあります。

現在ピレスロイド系薬剤が家庭用殺虫剤の蚊取り線香として使用されています。

「フェニルピラゾール系薬剤」

家庭用殺虫剤にも使用される薬剤です。
シロアリが気づかないくらい緩やかに作用する伝播性(ドミノ効果)があることが特徴です。

人畜には毒性が高いので、マイクロカプセル化した薬剤も開発されています。

「カーバメート系薬剤」

神経の刺激伝達物質の分解酵素を阻害し、過剰な興奮状態を引き起こして中毒症状を起こさせることでシロアリを退治します。

魚に対しては毒性が低く、蟻を殺す力が強いのが特徴です。
しかし、室内汚染をする可能性があり、人畜には高い毒性があります。

「IGR剤(脱皮阻害剤)」

ベイト工法というシロアリ退治の時に使われる薬剤です。
遅効性があり、この薬剤を食べたシロアリは脱皮ができなくなり、死滅してしまいます。
シロアリが好む基材にIGR剤を混ぜることで効果が期待できます。
哺乳類や鳥類、魚類などにも害はありません。

DIYでシロアリ駆除をする

シロアリの駆除は本来、プロの業者に任せるのがいいのですが、自分でやりたい方におすすめの方法があります。

スプレー方式は簡単そうですが見えているシロアリにしか効果を発揮しません。
実は見えているシロアリより巣に隠れているシロアリの数は膨大なものです。
やはり巣に潜むシロアリまで死滅させることを想定した対策が大切です。

そこで自分でシロアリ駆除をやる方法は「薬剤散布法」と「ベイト工法」を使い分けてみましょう。

薬剤散布方法

おすすめはネオニコチノイド系の薬剤です。
薬剤に触れたシロアリは巣に戻って他のシロアリにも効果が伝わって(伝播性)行きます。
これなら目に見えない隠れたシロアリまでしっかりと退治ができます。

注意したいのはネオニコチノイド系の薬剤はミツバチには毒性があるため、養蜂家の方は使用しないようにしましょう。

他には非忌避性があり、遅効性の薬剤があります。
タケロック、ハチクサンなどです。
これならシロアリが薬剤を巣まで持ち込んでくれます。
効き目が巣全体に広がるには時間がかかりますが、巣を根こそぎ駆除できます。

避可性・不避可性のある薬剤は予防用に最適です。
コシイアリピレス乳剤がその代表です。
シロアリはこの薬剤に触れると死んでしまうため、その存在に気付くと近寄らなくなります。

ベイト工法

シロアリの習性を利用した駆除方法です。
シロアリは仲間に餌を分け与える習性があります、そこでその習性を利用し、家の周りの毒性のある餌が入った筒を地中に仕込み、駆除するベイト工法が最適です。

シロアリは脱皮を繰り返して成長して行きます。
ベイト剤と呼ばれる毒餌をシロアリは巣へ持ち帰ります。
それを食べたシロアリは脱皮ができなくなるため、次第に死んでしまいます。

この薬剤のメリットは巣の中で薬剤の効果が広がり、女王蟻や王蟻も脱皮できずに死を迎えます。

この方法はかなりの高い確率で巣ごとシロアリを壊滅させることができます。
ただし、遅効性の薬剤のため食べてすぐに効果は出ません。

人間やペットへの害は少なく、環境にも優しい駆除方法です。

即効性のある駆除

スプレー型のメリットは即効性にあります。
見える所だけならこれでも十分ですが、注意も必要です。
シロアリは身の危険を感じると移動をしてしまいます。

拡散することで被害が深刻になってしまいます。
自宅だけではなく周囲の家に被害が及ぶこともあります。

即効性のある駆除にはメリットよりもデメリットの方が大きいことは忘れないで下さい。

まとめ

DIYでシロアリを駆除する薬剤はホームセンターなどに行けば、いくらでも手に入ります。

しかし、シロアリの種類と生息・被害状況などを判断して最適な駆除剤を使わなければ効果的は期待できません。
逆に被害を拡散することで駆除費用が大きく膨らむこともあります。

また薬剤の成分によっては子供や妊婦の方、ペットにも思わぬ影響を及ぼすことも考えられます。

昔と比べて人体や環境に優しい薬剤に変化していますが、だからと言って危険性が全くないわけではありません。

シロアリの駆除をする場合は、薬剤の特徴を把握して、適切な処理方法で駆除を行うことが大変重要なのです。

以上のことから、シロアリを見つけたら自分でなんとかしようとするのではなく、早めに専門業者に相談をしましょう。

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