自分でシロアリ駆除する場合のメリット・デメリット
目次
大事なのはシロアリの種類と生態を把握すること
日本には現在およそ22種類に上るシロアリが生息しています。
その中で建築物に被害をもたらすシロアリは、「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類です。
さらに最近外来種のシロアリも国内で確認されています。
シロアリは巣を壊滅させないと駆除することは困難です。
つまりシロアリの巣を探し出すことがその第一歩になるわけです。
また見た目では羽アリであるクロアリとシロアリの区別すら難しいのです。
シロアリ駆除をする場合には、シロアリの生態や活動時期、場所などを知ることが、実は大変重要なのです。
ヤマトシロアリ
生息地は我が国で最も広く、高山や北海道北部のような寒冷地を除き、日本全土です。活動時期は4 月〜6月で、新しい巣作りのために羽アリとなって飛び出します。
土の中や湿った環境を好む習性があり、特に被害は床下に多く見られます。
巣の中の個体数は2~3万匹とも言われ、寒さに強く6℃で活動を開始します。
12℃を超えるあたりから活発に行動を始め、最適温度は高めの28℃です。
体調は大体4.5~7.5mm程度です。
加害箇所が巣を兼ねていて、快適な生活場所と餌を求めて集団で移動する習性があります。
イエシロアリ
シロアリの中でも、最も加害の激しい種類に属します。
被害は木造のみならず、コンクリート造の建築物、立木にも被害が及ぶほどです。
活動時期は6月~7月の夜間が多いとされています。
大きな巣を建物内、樹幹内、地下に作り、蟻道で餌場と繋げます。
巣の個体数は100万匹に及ぶとまで言われています。
イエシロアリの巣は固定的で、王・女王蟻がいる本巣の外に分巣があり、コロニーが大きくなるにつれて分巣が増えて行きます。
体長は7.4~9.4mmほどあります。
アメリカカンザイシロアリ
最近増え始めた外来種のシロアリです。
乾燥した木材の中に坑道を作って小集団で生活しています。
生活する上で特に水は必要としないため、環境に適合しやすいため今後被害が大きくなることも考えられます。
体長は6~8mm程度で活動時期は3月~11月と長期に渡ります。
羽アリを見つけたら、ここをチェック!!
羽アリにはクロアリとシロアリがいますが、その見分け方を見てみましょう。
特に目立つ特徴は以下のようです。
触覚
クロアリ・・・ひらがなの「く」の字状
シロアリ・・・数珠状
ハネ
クロアリ・・・前ハネが後ろハネ大きい
シロアリ・・・4枚のハネがほぼ同じ大きさ
腰
クロアリ・・・蜂のように細くくびれている
シロアリ・・・ずん胴
誰でもできるシロアリ駆除方法3つ
では具体的にシロアリの効果的な駆除方法をご紹介します。
ベイト工法
アメリカで開発されたシロアリ対策方法で、家の周りにベイトステーションという筒状のケースを一定の間隔で埋め込みます。
それからシロアリが好むセルロース基材(木材)に薬剤を含ませたベイト剤を設置します。
ベイト剤は有毒な薬剤のため、巣に持ち帰りみんなで食べて巣全体を壊滅させてしまいます。
木部処理剤
主に床下に使用されている木材を対象とします。
木部処理剤を塗布か散布することでシロアリを駆除するとともに予防の役目を果たします。
乳液タイプやスプレー式のもの、防腐防カビ効果が入ったものもありますので床下の状況で判断しましょう。
屋外のウッドデッキなどは水に強い油剤がいいでしょう。
土壌処理剤
家屋床下の部分、基礎部分、束石、ベタ基礎部分などに土壌処理剤を塗布か散布ことでシロアリの予防や駆除もできます。
シロアリは土の中を通り床下へ侵入します。
その土壌部分を処理することでシロアリが行き来できない薬剤処理層を作ることができます。
一番簡単で確実な駆除方法は
自分でやるなら「ベイト工法」が簡単で確実な効果が期待できます。
他の二つも効果はありますが、薬剤の散布などが伴います。
場合によっては風向きで隣家にも薬剤の影響を与え兼ねません。
また家の柱などに穴を開けたり、専門的な知識が必要なものもあります。
特に床下など狭くて動きづらい箇所での作業はプロでも大変です。
また殺虫成分は万が一のことを考慮すると経験のない素人がやるのは危険が伴いますからここは、「ベイト工法」をおすすめします。ベイト方法なら使い方も簡単で、市販の餌の入った容器を土に穴を掘ったり、養生テープで固定するだけで簡単なものです
あとはシロアリが勝手に毒餌を巣まで運んでくれますから、その最後の時を待つだけです。
ただしこの「ベイト工法」にも弱点があります。
毒エサをシロアリが巣まで持ち帰って食べてくれないと効果がない点です。
ですから確実にシロアリがいる場所を突き止めた上で行動を起こす必要があるわけです。
シロアリ駆除に必要な事前準備
簡単なベイト工法であっても床下に潜る必要があります。
狭くて暗い床下は危険もあります。
その危険を回避するために事前に準備が必要なグッズを見て行きましょう。
スマートフォン | 床下で、気になるところを撮影したり、万が一狭い床下で何かあって動けなくなった時に助けを呼ぶために必要です。 |
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マイナスドライバー | 怪しい木部の様子を見るために用意しましょう。 |
頭部保護 | 頭巾やタオルを巻いておけば、万が一ぶつけても大丈夫です。 頭巾ならできるだけ厚めのものを用意しましょう。 |
マスク | カビやほこりが多いので吸い込まないように、できれば防毒マスクが安心です。 |
ゴーグル(防護メガネ) | 塵やほこりから目を守るために必要です。 通常のメガネは隙間からほこりが入り作業の支障になります。 |
長袖・長ズボン | 飛び出た釘やトゲから肌を守るため、また床下にはムカデや害虫がいることもありますから肌の露出を避ける意味でも用意しておきましょう。 また首回りも虫や小さな石などが入らないようにタオルを巻くなど工夫をしましょう。 |
軍手 | 手の露出を避けることでトゲや釘などで怪我をすることもありますから防止のために用意します。 |
靴 | 狭い場所を動きやすくするのに運動靴が便利です。 足の指の保護にも役に立ちます。 |
膝・肘のプロテクター | 床下は匍匐前進しなければ進めません。 その際に膝や肘を保護するために用意しておきましょう。 |
懐中電灯 | 暗闇を照らすために必要です。 予備も持っておくと便利です。 |
市販で購入ができるシロアリ駆除用の薬剤
シロアリを駆除する薬剤は取り扱いに注意が必要です。
使い方によっては人やペットにも影響が出ることもあります。
エアゾール剤
シロアリ駆除には基本的にスプレーが手軽で一般の方には扱いやすいと言えます。
ただしエアゾール剤は容量が少ないので、広範囲に渡って駆除を試みる際には不向きと言えます。
そのため部分使いがおすすめです。
特にシロアリに遭遇した時に直接噴霧すれば効果絶大です。
注意しなければならないのは、巣の中や木材の中に生息しているシロアリには効果がない事です。
液剤
液剤は原液のまま使用するものもあれば、水で薄めて使用するものがあります。
散布が広範囲にできるので駆除だけでなく、予防にも向いています。
散布するには噴霧機が必要です。
市販の液剤はピレスロイド系が多く、シロアリは嫌がって逃げてしまいます。
液剤を散布する際はシロアリが生息する巣に的確に散布する技術が必要です。
ベイト剤
シロアリ駆除用のベイト剤はシロアリに食べさせ、巣ごと駆除するための毒エサです。
駆除だけではなく予防用にも使えます。
また人体にも影響が少なく、効果は期待できます。
ホウ酸
ホウ酸には殺菌・殺虫成分がります。
そのためホウ酸を取りすぎるとエネルギーの代謝ができなくなり死に至ります。
人などの哺乳類は、腎臓の働きで排泄されてしまうため安全と言われています。
アメリカではシロアリ駆除にホウ酸をよく用います。
日本ではゴキブリ駆除にも使うホウ酸だんごが有名です。
DIY自分でベイト工法をやってみる
ベイト工法は、シロアリの駆除剤を混入した餌をシロアリに摂食させて、シロアリの集団を死滅させることに対して国交省の認可団体(社)日本しろあり対策協会が付けた名称です。
処理方法
あらかじめシロアリの好む餌を入れたモニタリングステーションを地に埋没して、シロアリを発見した時にバイト剤をセットする方法と、ベイト剤を入れたベイト・ステーションをシロアリが生息している箇所に設置する方法があります。
作業方法
床下や家の周囲にモニタリングステーションを約3m間隔で設置します。
餌の状態を定期的に点検して、シロアリの食害の有無を確認します。
シロアリが食べていれば、巣に持ち帰っていので最終的に数カ月で巣の駆除ができます。
効果
ベイト工法で用いられる餌は遅効性ですぐにシロアリが死ぬわけではありませんが、
良い餌を見つければ仲間を呼んで巣まで持ち帰る習性を利用した駆除方法です。
シロアリは脱皮を繰り返すことで成長していきます。
脱皮ができなければ死んでしまうのです。
ベイト工法は餌を食べることで脱皮ができなくなるので巣の中のシロアリを全滅させることができるのです。
ただし脱皮するまで待つ必要があるため、効果すぐに出ない点や、さらに定期点検が必要などデメリットもあります。
一方で建物に穴を開けなくてもいいこと、薬剤を散布したりしないため、人体への影響も低い、シロアリ全体を結果的には駆除できるなどを考え見て自分でやるには十分な効果が規定できると言えます。
DIY誰でもできるベイト工法以外のシロアリ駆除
シロアリ駆除用の薬剤は、無認可まで入れると何百になります。
目的別にそれぞれに特性を生かした使い方があります。
速効性と遅行性
薬剤に触れたシロアリを即座に殺す効果のある速効性薬剤のことです。
カーバメイト系、ピレスロイド系、フェニルピラゾール系など、やはり速効性重視の場合は薬剤散布法がおすすめです。
先ほど記載したベイト工法は遅効性です。
接触解毒か食毒か
接触解毒とはシロアリが成分に触れるだけで効果を得る薬剤のことです。
食毒とはシロアリが食べることから体内から作用して効果を得る薬剤のことです。
忌避効果があるか
忌避効果はシロアリが嫌って近寄らないようにするためのことです。
ここの3点を注意して薬剤を選ぶことが大切です。
例えば、木酢液はガーデニングの用いられる殺菌作用として虫除け効果があると期待されています。
炭を焼いた時に発生する煙を冷やして液化したもので、匂いもきつく散布する近所にも迷惑がかかる可能性があります。
主には虫除け、殺菌が期待されます。
DIYでシロアリを根絶やしにすることはまさに不可能に近い
シロアリは、本当に根絶やしにない限りまた繁殖していきます。
DIYでありがちな部分的な薬剤だけでは、延々と被害に遭い続けることになり、費用もかさむだけです。
シロアリは不眠不休で卵を産み続け、爆発的に大量発生します。
数にして1日に100個以上です。
地中や木材に巣を作り、床下から柱、天井裏まで一気に広がります。
それらを素人が見つけ出すことはまず不可能と言えます。
例え床下の奥にある地中の巣や、大量発生している天井裏の至る所に駆除剤を撒くことは果たしてできるのでしょうか。
シロアリは木材だけではなく、コンクリートやゴム、紙類も食べてしまう恐ろしい生き物です。
シロアリを根絶やしにできなければ最悪、家が倒壊することだってあります。
またDIYのシロアリ駆除には業者並みの高い知識と技術が必要です。
今後毒性の強い駆除剤を用いるのなら、家族や周辺の人々への健康にも害を及ぼすことも考えておかなければなりません。
それでも、自分で駆除するのなら、診断だけでも業者にしてもらうか、対処方法を相談してみることをおすすめします。
また、無料診断や見積もりも出してくれるところもあります。
素人があれこれ手を出してしまうより、最初から専門業者に任せる方が早期にシロアリの繁殖も抑えられます。
効率的な対処方法で根絶やしもできます。
途中で業者に任せてしまうことになればこれまでかかった費用にさらに上乗せすることになり、時間も費用も無駄になってしまいます。
それでもDIYでシロアリ駆除をするならそれなりの覚悟が必要です。
DIYシロアリ駆除のメリット・デメリット
DIYシロアリ駆除のメリット
・費用が抑えられる
これは最大のメリットです。
業者に依頼すると1坪あたり7,000円〜9,000円の費用が発生しますが、自分で駆除すると薬剤費だけなので、ホームセンターで購入すると考えると、数千円程度ですみます。
・悪徳業者に騙されるリスクを抑えられる
シロアリ駆除には悪徳業者が介在するのは事実です。
そにため、そうような業者に騙されたくないなら自分で駆除すればそんな心配も必要ありません。
・好きな時にシロアリ駆除ができる
業者に依頼すると、作業日程も調整することになります。
それも結構なストレスなのです。
自分の予定よりも、業者の都合を優先しなければならない時もあるでしょう。
これがDIYなら好きな時間に好きなだけ作業ができますから安心です。
DIYシロアリ駆除のデメリット
・根絶やしにするのが難しい
素人とプロでは経験、知識、技術、機材が全く違います。
シロアリ駆除はこれが致命傷のなるのです。
シロアリ駆除は見えているものだけを駆除すればいいわけではありません。
巣そのものを駆除して初めて完了になるのです。
床下は狭く、暗い上に湿度もあります。
そにため大変な忍耐力と労力が必要になります。
その狭い環境で薬剤を撒くことは専門家とて難しい作業なのです。
ましてや素人には完全駆除は不可能だと言えます。
・巣を見つけることができない
シロアリ駆除には巣そのものを駆除しなければ意味がないと言いましたが、その巣を見つけることが素人には難しいのです。
シロアリは繁殖力の高い割に警戒心が高い生き物です。
蟻道を見つけて、シロアリがいるのを確認しても、物音を立てただけでも逃げて見えなくなってしまいます。
シロアリの巣を見つけるポイントはシロアリの生態・建物の構造から判断した活動範囲を推測する力です。
・シロアリの種類によって駆除方法が異なること
シロアリ駆除の重要なポイントにはシロアリの種類を見極めることも大切なのです。
種類によって使う薬剤も違ってくるからです。
素人にはその判断が難しいのです。
シロアリDIYのメリットは素人には、実は裏を返せばデメリットになるのです。
広範囲で駆除を行うには費用もどんどんかかりますし、好きな時に駆除をするとなると、時間ばかりかかってしまい、シロアリの活動範囲をいたずらに広げてしまうことだってあります。
羽アリを見つけたら
羽アリを見つけても慌てないことです。
まずはクロアリかシロアリかを見分けましょう。
シロアリの活動時期は4月中旬から7月くらいまでです。
もちろん温暖な環境だと時期はずれ込むこともあります。
クロアリは秋口に発生しますが、建物には害を与えないと言われています。
ポイントは蟻道を探すこと
木材やコンクリートの壁、床、柱などの裂け目に土が混じっている場所が蟻道です。
シロアリの蟻道は入口から出口までトンネル状の一本道型に繋がっていて、硬く丈夫なのが特徴です。
押したくらいでは崩れません。
蟻道の出口から駆除を始めます。
蟻道にスプレー薬剤や熱湯をかけては、シロアリの活動を活発にさせるだけです。
そこで入口はガムテープで塞いでおきます。
そして大量に出てきたところを掃除機で吸い取るのです。
掃除機で吸い込まれることでシロアリは圧死してしまうのです。
他にポリ袋を使う方法があります
ドア枠や框等、発生場所を覆うようにポリ袋を被せて、中に羽アリが溜まるようにして、溜まれば口を結んで捨てるのです。
殺虫スプレーは使わない
シロアリを見たら殺虫スプレーとなりがちですが、これは止めておきましょう。
確かに今いるシロアリにスプレーをかければ、“目の前のシロアリだけ”駆除はできます。
つまり巣の奥にいるシロアリには到底効き目はないのです。
それどころか、危険を察知した他のシロアリはバラバラに活動範囲を広げてしまうことになりかねません。
プロのシロアリ駆除業者に依頼する
これまで見た来たようにDIYは簡単ではありません。
そこでプロの業者に任せることになりますが、ここで注意が必要です。
それは悪徳業者の存在です。
最近はインターネット広告でシロアリ専門業者を簡単に検索できます。
いざ依頼するにもどこに依頼したらいいのでしょうか。
会社の施工実績や歴史、取引先などがわかりやすい会社を選ぶことです。
シロアリ駆除をすると完了時に5年保証がつきます。
しかしあくまで5年後も会社が存続していればの話です。
やたら保証ばかりをちらつかせる会社は考えものです。
口コミが良かったから依頼する
口コミランキングで上位に入る会社は気になります。
実際に依頼するなら1位の会社にしようとなるのが当たり前です。
しかし、この口コミにもカラクリがあることも。
複数のサイトが似たような作りになっていて、同じ会社が1位になっている場合は注意が必要です。
確認する点は、運営状況や運営会社の情報がしっかり明記されているか冷静に判断をすることです。
安い業者に頼む
安い単価を売り物にしている会社のほとんどは集客だけを行い、調査や施工は加盟店に流すパターンです。
集客に特化した会社は加盟店から手数料だけで収益を上げることができるので、単価も安くできるわけです。
実際に施工する会社が5年以上存続して来たのか見てみる方が大事です。
業者に依頼する時の注意点と実質的な駆除方法
比較検討することです。
数社に見積書を出してもらいましょう。
見積は無料のはずですからこの段階で業者をしっかり見極めましょう。
見積は業者の相場観を見る上でも重要です。
極端に安いあるいは極端に高い会社は除いて下さい。
使用する薬剤名や金額などが入っているかどうか。
被害場所が明記されているか、またはきちんと数量など明記しているか。
本当のプロの業者ならばシロアリの種類や生態、活動状況によって使う薬剤が変わることも承知しています。
こちらが薬剤の説明を求めれば、わかりやすく答えてくれます。
また、それぞれの処理にかかる金額も明記されているはずです。
悪徳業者であれば細かな薬剤の知識は乏しいため、誤魔化そうと適当な説明に終始します。
さらに、悪徳業者の場合、見積もりが無料かどうかはっきり言わない場合があります。見積もりだけ出させて依頼をしないなら、見積もり代を出せと行ってくることも考えられます。
その辺も注意をして下さい。
見積は良心的な業者と悪徳業者の本当の姿を見抜くチャンスです。
また、良心的な業者であれば見積の際に、見つけたシロアリの死骸などを見せることでシロアリの種類も特定でき、効果的な対処方法を見積もってくれます。
特に駆除料金の代表的なものとして「ベイト工法「バリア工法」があります。
「ベイト工法」は坪単価およそ4.500円〜6,000円で費用が安いのですが、
シロアリの脱皮を阻害する毒エサを巣に持ち帰って食べる方法です。
巣全体の壊滅はできるのですが、定期的なモニタリングも必要ですし遅効性があります。
「バリア工法」は坪単価およそ6,000円〜8,000円で少し高めです。
即効性に優れて、木部や土壌などシロアリがいる場所すべてに薬剤を散布できます。
また、使用する薬剤も建物の素材などを考慮して数種類から選ぶこともできます。
事前調査が綿密か
例え無料診断でも良識ある業者は手を抜かず徹底的に調べた上で見積書を作ります。
事前調査では、シロアリの種類、被害場所、駆除や予防に必要な面積、被害の大きさ、床下の現状、建物周りの環境などです。
これらの調査結果が十分でない業者がシロアリの完全駆除などできるはずがありません。
日本しろあり対策協会の加盟会社かどうか
日本しろあり対策協会は国土交通大臣が公認している唯一の歴史ある団体です。
信頼できる業者かどうかは、日本しろあり対策協会の加盟会社かどうかで判断ができます。
加盟するにはそれなりの基準を満たした業者でなければ不可能です。
残念ながらシロアリ駆除には劇物を扱っているにもかかわらず、正式な国家資格がありません。
つまり誰でもシロアリ業者になって作業ができてしまいます。
最終的に業者を決めかねているのなら、その業者が協会に本当に加盟しているか、調べてみるのもいいでしょう。
契約を急がせる業者には注意
見積後に状況の酷さばかりを強調していないか、脅しや煽りなど言われたりしていないか。
考える時間を与えないで、契約ありきで話を進めていないか。
仮に性急な業者であれば他社の見積もりと比較検討してから決めるとはっきり伝えましょう。
またオプションの工法をすすめる業者には、いらないという勇気も必要です。
勝手に作業したものは8日以内ならクーリングオフが可能ですから解約をしましょう。
一定保証期間がある業者を選ぼう
一定の保証期間を確約した業者を選ぶことは、施工後の責任もその間は持ちますよということです。
優良な業者であれば施工には自信がありますが、万が一不都合な事が発生した場合は責任を持って対応しますという強い意志の現れです。
悪徳業者はお金さえもらえれば、あとは連絡がつかなくなるとか、保証期間を曖昧なままにしておくなどがあります。
ただ気を付けたいのは、保証が5 年間でも施工した会社が潰れていたらどうしようもないということです。
つまり、できる限り実績と経験、歴史のある業者を選ぶ事が大切になってきます。
まとめ
シロアリ駆除で少しでも費用を抑えたいのなら、早期発見・初期駆除・予防策が大切になります。
例え被害がなくても、予防は欠かせません。
一度シロアリが発生したら、完全に駆除をしなければ、再び活性化をして、建物に甚大な被害を及ぼすこともあります。
そのため、実績、知識、経験がある優良な業者を選定する事が大切です。
DIYは今や一般的ですが、あくまで急場凌ぎ程度と考えておく方がいいでしょう。