シロアリ駆除専門業者の良し悪しを見分ける方法
シロアリ駆除は、ほとんどの業者が真面目に仕事をする一方、ほんの人握りの悪徳業者が介在することで、業界全体がマイナスのイメージを持たれてしまいがちです。
また、多くのシロアリ駆除をする作業が床下で行われるので、一般のお客様からは床下でちゃんと駆除してくれているのか状況がわからないのです。
実際に、そのように客がわからないのをいいことにお金を騙し取る業者が次々と現れているのです。
お客様は業者が悪徳なのかどうか判断がつきません。
判断材料がないからです。
そのために「どこの業者に依頼をすればいいのかわからない」とか「高額請求が発生するのではないか」「ぼられるのではないか」と言った不安な思いを抱えているのです。
そこで、信頼できる業者を選ぶ際に、必要なポイントを5つこれからご紹介します。
目次
信頼できるシロアリ駆除業者を選ぶポイント
①シロアリの生態や使用する薬剤の使用方法や効能が説明できるか
業者が不安な場合は、予めインターネットで下調べをして、聞いてみたいポイントを整理して、質問をし、その時の相手の様子を見てみましょう。
社員教育が徹底している業者であれば、誰に聞いても基本的には同じ答えが帰ってくるはずです。
またプロであればシロアリの生態や使用する薬剤に関する説明もきちんとできなければなりません。
そこで慌てるような仕草を見せるようであればプロの業者としては信用できないことになります。
また詳しく知らないので適当に誤魔化そうとします。
こうして質問することで、ちゃんと見ているんだと業者にプレッシャーをかける効果があり、デタラメな作業はできないと業者は警戒するのです。
②作業内容を工程順にきちんと説明ができるか
試しに作業の工程や工事の概要についても質問をしてみて下さい。
本当のプロならばシロアリ駆除に対する思いや広い知識、エピソードが聞けるはずです。
実績のある会社の社員なら、今後の付き合いもあるので自社のセールスポイントなどを積極的にお客様に伝えたいと思うものです。
反対に悪徳業者は次につながるセールストークはしません。
貰える物を貰ったら逃げるからです。
③日本しろあり対策協会認定のしろあり防除施工士の資格者がいるかどうか
日本には、木造建築物のシロアリ被害および腐朽を防止する目的で設立された、公益社団法人日本白あり対策協会という唯一の組織があります。
そして昭和39年にしろありの防除施工を行う技術者資格として「しろあり防除施工士」という制度が創設されました。
「しろあり防除施工士」は防除施工に必要な知識をもち、防除施工標準仕様書に沿って施工をします。
しかし、こうしたしろあり防除施工士の資格者が少ない、または存在も知らないような会社は、信用できません。
④住宅を仲介してくれたハウスメーカーや工務店に紹介されたものか
大手建設会社や販売会社、工務店に至るまで建設業者は、徹底した品質管理と情報やノウハウ、実績を持っています。
そうした有名メーカーと日頃から取引をしている会社もまた、情報やノウハウが優れているのはもちろんこと、マナーにも長けています。
彼らも大手と取引をしている以上、客の信頼を裏切ることは、メーカーとの取引停止を意味します。
そう言う意味で、信頼に値する会社だと言えます。
⑤悪徳業者の勧誘手口をここで紹介しましょう
その1.飛び込み営業は悪徳業者の常套手段
悪質な業者は、担当するエリアを片っ端から訪問して回ります。
数十軒訪問して1軒でも反応があればそこに食らいつのが、彼ら悪徳業者のやり口です。
そうして大抵こう言います。
「この辺りでしろありが出たそうですよ、今なら無料で診断できますから一度いかがですか?」「このエリアに関しては〇〇社のメンテを一括して引受けていますから安心してください」「換気口のアミの交換を今なら特別に半額で承っています」「排水溝清掃を半額でやらせていただきますし、念のため床下も点検しておきましょうか?」「数件先の〇〇さんも無料点検されましたよ」「〇〇協会から来ました」など、言葉巧みに頼みもしないことを次から次へと並べ立てて、「無料」を強調する営業のやり方です。
そしていかにお得感なのかをもっともらしく強調し、一旦家に入り込むと居座るのです。
しろあり駆除で普通飛び込み営業をするプロの業者はいません。
そういった場合の対処法は、相手の話に耳を貸さないで、「結構です」ときっぱりと断ることが大切です。
一度家に入れると断れない状況に追い込むのが彼らのやり方です。
絶対に屈しないでください。
その2.無料診断の結果が深刻だと思わせ、不安を煽ることで次々にアイテム・防止策を勧め買わせようとする
プロに頼んでも一般にシロアリ業界では無料診断を行うものですが、その場合でも客の不安を煽るようなセールストークはしません。
それが悪徳業者になると「このままだと家が倒壊の恐れがある」などまともに診断もしないで、危機意識だけを煽り、脅しをかけて、次々にアイテム・防止策を勧めて来ます。
その3.偽りの報告を客にする
注意したいのはやたらと床下に入りたがることです。
そして床下を点検した“ふり”をしてシロアリが食い荒らしているなど、状態をひどく言うことで客の不安を煽り、商品購入に持って行こうとします。
よくある手は値引きをして断りにくくする方法です。
しかし、値引きをしたように見せてはいますが、それでもとんでもない金額なのです。
その4.明らかに違法な見積
一般的に悪徳業者は“一度捕まえた客からは搾れるだけ搾り取ろう”と先のことは考えずに、高額な見積を出すものです。
最初は安く見せておりて、これを使えば予防になってあと10年は持ちますとか言ってオプションで商品を買わせるのです。
結局とトータルすると途方も無い金額になってしまうのです。
もちろん正当なサービスには適切な対価を支払うのは当然ですが、少しでも金額が「高いな」と感じたら直ぐに契約はしないで、他業者の見積を取って比べましょう。
また、見積に書いてある薬剤の説明や記載されている価格の根拠も満足に説明できない業者とは契約しないことです。
その5.逆に極端に安過ぎる見積を出す業者にも警戒しましょう。
また同業他社を誹謗中傷する業者にも注意しましょう。
どんなサービスにも適正価格があります。
シロアリ駆除で一番大切なことは、駆除してから、
しっかりとした定期的なアフターケアができてこそ、プロの業者と言えます。
価格は安いに越したことはないのですが、極端に安いと品質の良いサービスが提供できるとは思えません。
また、自ら他社の値段を引き合いに出し、あからさまに他社のことを誹謗中傷して、自社の安さを際立たせる営業スタイルの会社はプロとして、信頼に値しないと言えます。
最近そう言った会社があちこちで問題を起こしています。
その6.悪徳業者は契約ありきで話を進める、すぐに工事をしたがる
悪質な業者はアフターサービスを最初からやるつもりはありませんし、ノウハウすらありません。
よくあるパターンが、「契約を急かし、工事を急がせ、現金をすぐにもらおうとする」やり方です。
後になっておかしいことに気づいて連絡先に連絡を入れても、業者が行方不明になって泣き寝入りするのがほとんどです。
まとめ
大切なのはいかにしっかりした業者を選ぶかです。
選定には時間はかかりますが、これから長く付き合うわけですから、後悔のない信頼のおける「優れた良心的な業者」を選びましょう。
得体の知れない営業マンは玄関に入れないできっぱり断りましょう。
おいしい話には裏があるのです。
自分が理解できない話を、さもありげに話す営業マンは信用しないことです。
飛び込みセールスも信用しないで下さい。