まずは自分でシロアリ調査したい方のための手順を紹介
知らないうちに家がシロアリの餌食になっていないか。
業者に頼みたいけど悪徳業者だと困るので自分で先ずは調査したい。
でもどのように調査したらいいのか分からない。
ましてや床下に潜り込むのはちょっと怖いかも。
このような思いをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
今回は、そういった方のために、床下チェックに入るまでの手順についてお話しいたしましょう。
では床下に入る際の服装などチェックしてみましょう。
目次
シロアリ調査の服装について
1.帽子
狭い床下には匍匐前進で入って行きます。
頭上には木や障害物がありかもしれませんから、頭を守るために帽子は必要です。
2.ヘッドライト・懐中電灯
暗い床下を確認しながら進むのに使います。
小さいライトも予備に持っておくと安心です。
3.防塵マスク
カビやほこりも多いのでマスクを着用しましょう。
4.ゴーグル
ほこりから眼を守るために着用します。
5.長袖・長ズボン・軍手・タオル
肌を出さないように気を付けましょう。
シロアリだけででなく、湿気を好む害虫もいます。
刺されたり、噛まれたりすることもあります。
首はタオルを巻いておいて下さい。
6.携帯電話
カメラ付きがいいでしょう。
シロアリや蟻道などを発見したらカメラに納めて、あとで業者に見せて判断をしてもらいます。
また、床下で緊急事態が発生した時には外部と連絡を取る必要があるため、ちゃんとバッテリーも確認しておきましょう。
7.靴
運動靴のような履き慣れた靴
床下で調査を行う際に注意しておきたいこと
1.調査は絶対一人では行わないことです。
そばに誰か立会人を置いて、万一の時は外部に連絡してもらうか、助け出してもらいます。
2.体調が悪い時は行わない
真夏や真冬、湿度が高い日は避けるようにしましょう。
また、アレルギー体質の方も作業には参加しないようにしましょう。
ムカデなどに刺されるとアレルギー反応を引き起こすこともあり得ます。
3.無理に狭い所には入らない
狭くて息苦しい状態になるとパニックを起こすこともあります。
4.蟻道を発見したら
シロアリの生息を確認するために少し崩すのは構いませんが、大量に壊すとシロアリが逃げ出してしまうこともあります。
そうなると生息状態が把握できなくなるだけでなく、分散したところで増殖を始めることも考えられます。
現状維持のまま、業者に見せて下さい。
では床下に入ってみよう
1.昔は縁側からすんなり侵入
最近の住宅は勝手が違うようで、台所の床下収納庫や畳を上げて下の木を取り除くと、床下に侵入ができます。
また、押入れの下からも可能な場合があります。
2.床下の調査
シロアリはもの沿って動く習性がありますから、床下から蟻道を伸ばす際は基礎の立ち上がりや束石周辺を重点的に調査します。
また、土台と柱の結合部分もシロアリの通り道になるので調べておきます。
シロアリは湿気を好みますから、風呂場やトイレ、玄関周辺でも被害が見つかりやすいので確認して下さい。
シロアリは木材だけに限らず、コンクリートやプラスチックでも食い荒らします。
床下にシロアリの餌となりそうなものがあれば、全て取り除くことです。
3.断熱材の調査
断熱材とシロアリの関係がよく取り上げられます。
断熱材はシロアリの餌にはならないのですが、かじりやすく、一旦入り込むと密封性で保温効果もあるため、被害が進行することもあります。
最近は新築の断熱材住宅が被害にあうケースも増えています。
しかも被害の進行が早いデータもあります。
大きな原因は、断熱材が土台や壁の内部に接して、露出が少ないため、発見が遅れることがあげられます。
また、床下に断熱材を入れている場合、自重で下に落ちていることもあります。そういった場合、巾木を使い断熱材が落ちるのを防ぐようにしましょう。
人間が快適ななどの住環境と言える物件は、実はシロアリにも快適な環境なのかもしれません。
4.給排水管の漏れの調査
給排水管から少しでも水が漏れていると床下に湿気が充満し、カビが発生する原因になります。
シロアリや蚊が好む環境でもあります。
給排水管の漏れはすぐに業者に直してもらいましょう。
まとめ
シロアリの調査で床下に入るまでを見てきました。
このように床下の空間はシロアリが大好きな高温多湿な場所がほとんどです。
しかも暗くて、息苦しい環境です。
一人で床下に入るのは危険を伴いますし、素人の目ではシロアリが生息していても見逃してしまうことも考えられます。
できれば、専門の業者に床下をチェックしてもらう方が安心です。
特に次の駆除の段階に入ると、経験や知識を兼ね備えた業者でなければシロアリの壊滅は不可能です。
一部でも残してしまうとまた家を食い尽くし始めます。
現代の住宅は保温性に優れたものが多いのです。
そのためシロアリの調査も定期的に行う方が安心です。
柱の空洞化や畳や床のたわみを感じる段階になると、修繕費用は莫大にかかる可能性があります。
一度駆除したから安心なのではなく、いかに予防に重点を置くことが大切なのです。
大切な我が家を守るため、調査は抜かりなく行いましょう。